セルフ・ハンディキャッピングと正しく負ける難しさ
久しぶりにオモコロチャンネルを見たときに 「【実体験】これだけは気をつけた方がいいことを話します」 という動画を見つけた。
この動画では、過去の失敗をもとに気をつけた方が良いことが語られている。たとえば「最初に作った銀行口座は一生使うことになる」「銀行印は特別だから絶対になくすな」「通帳をディズニーのデザインにしたら失くした」みたいなことが挙げられていた。
その中で、永田が言った「セルフ・ハンディキャップ」が身に覚えがありすぎた。
セルフ・ハンディキャッピングとは
失敗の可能性によって自尊心が傷つくことを回避するために、努力を避ける認知戦略である
テストの前に勉強しない、徹夜をするなど、自らが不利になる行動を取り、たとえテストの結果が悪くても「勉強しなかったし仕方がない」「寝ていなかったし仕方がない」と逃げ道をつくることで自尊心を守る心理的防衛手段のひとつである。
過去にしたことがあるセルフ・ハンディキャッピング
- (ギター演奏動画を)一発撮りしました
- (イラストを)適当に書きました
- (テスト前に)一夜漬けだから
自尊心を守るためにはこのような行動もある程度は必要だが、必要以上使うことで 「セルフ・ハンディキャッピング」が癖になってしまう。
「正しく負ける」ことの難しさ
セルフ・ハンディキャッピングが癖になると、失敗したときの明確な原因に気づけず自己成長を阻害してしまう。だからこそ、全力を尽くした上で失敗をそのまま受け入れて「正しく負ける」ことが重要だ。
ただし、自分の限界や実力不足を直視しなければならないため、大きな勇気がいる。
「正しく負ける」ための視点
正しく負ける勇気を持つためには、以下のような視点が役に立つ。
- 「結果」より「過程」に注目する
- 絶対評価ではなく、どれだけやれたか、何を試したかを評価する
- 自分が取り組んだことに自信を持つ
- 「自分の価値」と「実力」を切り離す
- 失敗という「結果」は、自分の価値とイコールではないと理解する
- 他者との比較ではなく、自分なりの成長指標を持つ
- 安全に負けられる環境をつくる
- 肯定的なメンターを持つ
- ジャーナリングなど感情を吐き出せる場所をつくる
- 小さなことからチャレンジする
- スモールスタートを心がけ、失敗しても大丈夫という経験を積む
さいごに
観測しなければどんなに可能性が低い事象にも一筋の希望を持つことができる。だから、逃げることは人生の救いにもなる。 そんなマインドで生活していると逃げ癖がつき、取り返しのつかない状況になってから現実に直面する。
それが現在の筆者自身の状況だ。
オモコロチャンネルの動画を見て、過去の自分を反省し、いまから正しく負けていこうと心に決めた。