公正世界仮説と認知の歪み
良いことをした人は報われてほしいし、悪いことをした人には相応の罰を受けてほしい。そう思うのは、善人側にいる人にとっては自然だろう。
しかし、現実は必ずしもそうではないし、そういった思考が認知の歪みを生むこともある。
公正世界仮説
公正世界仮説(こうせいせかいかせつ、英: just-world hypothesis)または公正世界誤謬(こうせいせかいごびゅう、英: just-world fallacy)とは、人間の行いに対して公正な結果が返ってくるものである、と考える認知バイアス、もしくは思い込みである。
「善行は報われる」「悪行は罰せられる」という考え方が飛躍して、「経済的弱者は怠けていたから」「いじめにあったのは被害者にも原因がある」と問題を単純化し、自己責任論的な考えに至る傾向があるという仮説だ。
世の中そんなに単純ではない
「経済的弱者は怠けていたから」という意見に反対し、「経済的弱者は本人ではなく社会のせいだ」のような意見を持つことも危うい。
同じような環境出身の成功者と比べたら、明らかに努力が足りていないこともある。こういう状況の責任を社会に求めるのも、また認知の歪みだと言える。