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公開日
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Mindset
著者
ダーシノ(@bc_rikko)

経験を積むほどつまらない回答しかできなくなる

A. 場合による

こんな曖昧な答えに物足りなさを感じる。特に、明確な回答を求めている質問者にとっては不満に思えるかもしれない。しかし、経験を積んだ人ほど「場合による」と言いがちだ。

言い切る人たち、とは

インターネットの住民としては断定的な回答をして支持を集めている人をよく見かける。そういった 言い切る人たちは、主に経験が浅い人、そういったブランディングを意識している人、もしくは“神” だ。

経験の浅い人は手持ちの解が少なく、組み合わせパターンも限られるため「A といえば B」のように比較的簡単に紐づけられる。

そういうブランディングをしている人は、多くの人が「明確な答え」を望んでいることを知っており、そのニーズに応えることで支持を集めようとしている。しかし、あくまでブランディングのための回答であり、質問の本質を深く掘り下げているとは言い切れない。

曖昧な回答をする人たち、とは

他方、明確な回答を避け「場合による」と答える人もいる。そういった回答をする人たちは、なにも質問から逃げているわけではない。むしろ質問に真摯に向き合っているからこそ曖昧な答えになってしまう

経験を積むことで手持ちの解が多くなり、質問の背景や条件などの情報が不足しているため数ある選択肢の中から最適なものを選べない。また、言い切ることで質問者が不利益を被ることを知っているため、慎重に考えた結果「話が長い」「ちゃんと答えてくれない」という印象を持たれてしまうことがある。

明確な回答を求めようとしない

本当に優秀な人は、表面的な断定だけでなく、状況に応じた最適な選択肢を提示できる人だ。「場合による」といえるのは豊富な経験をもとに慎重かつ柔軟に判断を下せる人だからこそで、その人が広い視野、深い洞察力を持っている証拠だ。

質問者も短絡的な回答に飛びつくのではなく、複雑な現実と向き合い、一緒に考える姿勢が必要となる。