身近にいる目標にしている人たち

みなさんは身近に尊敬できる、または目標にしている人はいるだろうか？私には2人いる。1人は前職でお世話になったリーダー。もう1人は現職の上司だ。

1人目: とにかく元気な上司 M氏（リーダー）

SIerで炎上プロジェクトに放り込まれ、数年。身体的にも精神的にも限界を迎えていた頃に出会ったリーダーだ。（参考: IT系ブラック企業で過労死しかけたので4年分のタイムカードと実態を暴露する）

毎朝クソでかい声で「おはよー！ダーシノちゃん、元気ないぞー！！」と背中をポンと叩いてくる昭和型のリーダーだ。とにかく明るくて、参画してすぐチームの雰囲気が良くなった。いわゆるお調子者タイプの人間なのだが、観察眼が鋭い。ちょっとしたメンバーの異変にもすぐ気づいて声をかけてまわっていた。

お調子者ではあるが、PMOやお客様から無茶振りが飛んできたときには、矢面に立ってメンバーを守ってくれた。いままでは言いなりの内弁慶リーダーだったので、物言うリーダーがいることのありがたさを痛感した。

2人目: とにかく学習能力が高い上司 F氏（ソフトウェアエンジニア）

現職の上司で、私が企画・デザインしたブラウザゲーム「さくらのINFRA WARS」の開発をリードしていただいたバックエンドエンジニアだ。（参考: 「さくらのINFRA WARS」を支える技術をご紹介！フロントエンドナイト）

根っこの学習能力の部分が桁外れに高い。バックエンドエンジニアにも関わらず、私がTypeScript + Canvas APIでゴリゴリ書いたプロトタイプを一瞬にしてPIXI.jsに置き換え、ブラウン管風シェーダーを書き、ゲームのコアシステムをGeneratorで書き上げるような人だ。“一瞬にして”が本当に一瞬で、専門外の分野や新しい技術を数日で理解し、使いこなせてしまう。

不思議に思って「なんでそんなにすぐ理解できるんですか？」と質問したことがある。返って答えは「チュートリアルをやって、小さいサンプルをいくつか作って、GitHubでコードリーディングして、わからなかったらググる。」というごくごく普通のことだった。（いや、それができたら……。）

身近に目標にできる人がいる環境は恵まれている

他にも目標にしている上司はいるが、特にこの2人からは多くを学んだ。リーダーとしての振る舞いとスペシャリストとしての振る舞いだ。

身近に目標にできる人がいると、自分の行動や考え方を見直すきっかけになる。私もいつか、誰かの目標になれるような人になりたいと思う。いや、なれたらいいな。