「実装のしやすさ」はコード品質の正しい指標か

コードの品質を測るためには、さまざまな品質評価指標がある。

上記のように機械的に計算できる指標だけでなく、各個人が持っている「実装のしやすさ」という曖昧な指標もある。

この「実装のしやすさ」は実に厄介だ。

私の場合はドメインモデルが正確に表現されていることが最重要であり、表現する手段としてプログラミング原則やデザインパターンが適用されているコードが高品質と感じる。端的に言えば「正確さ」が重要で「実装のしやすさ」は二の次という考え方だ。

しかし、私の考えとは正反対の人種もいる。

彼らはプログラミング原則やデザインパターンなどのテクニックを使うことを重要視し、ドメインモデルの正確さは二の次という考えを持っている。

私の経験上、後者のアプローチは短期的なスピードが出るものの、将来破綻するケースが多い。これは、ゆるい地盤の上に大きな構造物を建てるようなものだからだ。

いま一度コードの品質を向上させるために何が大切なのか考えてみたい。