ECMAScriptの標準化プロセスと各Stageの意味と移行条件
ECMAScriptはEcma Internationalによって標準化されている仕様で、その標準化プロセスはStage 0からStage 4までの6つの段階に分かれている。
各Stageの意味と移行条件
Stage 0
新しい機能のアイデア段階。
このProposalがなぜ有用なのか説明が必要するリポジトリの作成と、Champion(旗振り役)が決まったらStage 1に進む。
Stage 1
Proposalの正式な提案段階。
Proposalの設計を詳細化し、初期仕様を作成することでStage 2に進む。
Stage 2
初期仕様のドラフト段階。
テストスイートを作成することでStage 2.7に進む。
Stage 2.7
Proposalの検証段階。原則的には承認される。
2023年に新設されたStageで、Stage 3に進んでもテストスイートが不十分だったり、検証が不足していたりするときにStage 2に差し戻されProposalの設計を修正する必要があった。Stage 3はほぼ承認段階でブラウザに実装されるのでStage 2に戻されるインパクトが大きいため間にStage 2.7が設けられた。
実装とテストスイートの検証ができたらStage 3に進む。
Stage 3
Proposalの実装と検証段階。ブラウザに実装されフィードバックを求める。
仕様が完成し、最終的な承認を得ることでStage 4に進む。
Stage 4
Proposalの最終承認段階。
仕様策定が完了し、正式にECMAScript標準に組み込まれる。